2012年5月31日木曜日

低金利による競争激化で一部に住宅ローン撤退の動き

日銀は,銀行による住宅ローンのリスク管理の甘さが貸出競争につながっている可能性があると見て、2012年度から考査を厳格にすると発表した。2011年12月末の残高が過去最高の105兆円を超えて、融資全体の1/4を占めるまでに拡大しているが、一部の不良債権化を心配する向きもある。インターネット専業の住信SBIネット銀行が、ネット経由での住宅ローンの受付を中止すると発表した。貸出債権の9割を住宅ローンが占める構造ではリスクが高いと判断したのであろう。地方の信用組合でも一部で住宅ローンの新規営業を停止し、実質的に撤退するところが出ている。日銀調べでは、店頭金利からコストと優遇幅を引いた利ざやは、大手行で0.1%程度まで低下している。

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